TradeLockerの導入や高報酬率など、派手な打ち出しで注目を集めているが、実際の制度運営やサポート面には慎重な見極めが必要だ。
特に、公式サイトやFAQに日本語対応が不十分な点や、審査制度の詳細が非公開である点は、「透明性に欠ける」と評価される理由になっている。
この記事では、Blueberry Fundedのメリットだけでなく、デメリットや懸念点も含めて冷静に分析していく。
「報酬率の高さ」だけで判断せず、自分に合ったプロップファームかどうか、慎重に見極めたい人に向けて解説する。
Blueberry Fundedとは?プロップファームとしての基本情報
Blueberry Fundedは、オーストラリアに本拠を置く新興のプロップファームである。
2023年頃から本格始動し、報酬率の高さや自由度の高いトレード条件によって、急速に注目を集めている。
特に、親会社であるBlueberry Marketsとの関係性や、TradeLockerを採用した運用環境は他社と一線を画している。
運営会社と設立の背景
Blueberry Fundedは、オーストラリアを拠点とするBlueberry Marketsの支援を受けて誕生したプロップファームである。
設立初年度で総額2300万ドル以上の利益分配を行ったという実績が公表されており、その成長スピードは業界内でも異例である。
規模こそ中堅だが、バックに実在のブローカーが存在する点は信頼性において重要なポイントだ。
採用している評価制度の概要
評価制度は、現在主流の「2ステップチャレンジ方式」を採用している。
ステップ1では10%、ステップ2では5%の利益目標を達成する必要があり、最大ドローダウンは8%、日次ドローダウンは5%と定められている。
再チャレンジが無料で提供される点は、失敗を恐れずに挑戦できるメリットとして評価されている一方で、審査基準の詳細や合格率などは非公開であり、制度運用の透明性にはやや不安が残る。
他社プロップファームとの違い
他の有名プロップファーム(FTMOやMFFなど)と比較すると、Blueberry Fundedは以下のような特徴を持つ。
- TradeLockerという比較的新しい取引プラットフォームを採用している
- 最大報酬率が95%と高水準で、収益性を重視する設計
- 日本語サポートが存在せず、全体的に「海外トレーダー向け」色が強い
報酬条件やルールの緩さは魅力的だが、サポートや審査の不透明さが足を引っ張る点も否定できない。
全体的には、ある程度の英語理解と経験がある中級者以上に適したプロップファームであるといえる。
評価制度の仕組みと審査フロー
Blueberry Fundedでは、他の大手プロップファームと同様に、2ステップ制のチャレンジ制度を採用している。
ただし、制度の詳細においては公式サイトやFAQでの明示が少なく、非公開の部分が多い点はトレーダーにとって大きな不安材料となっている。
ここでは、明らかになっている情報をもとに、評価制度の内容と合格後の流れを整理する。
2ステップ評価方式の詳細
ステップ1では、30日以内に10%の利益目標を達成することが求められる。
この段階では最大ドローダウンや日次損失制限に抵触せず、かつ評価ルールをすべて遵守する必要がある。
ステップ2はより緩やかな条件で、利益目標は5%、期間は60日と設定されている。
この2ステップ評価方式は、他社と比較しても平均的な難易度であるが、実際の合格率や失格基準の細部は一切公開されていない。
これは、「合格した人の声は見かけるが、どれほどの割合か把握できない」状態を生んでおり、制度の信頼性を測りづらい原因となっている。
利益目標・ドローダウン制限などの条件
Blueberry Fundedのドローダウン設定は以下の通りである。
- 日次ドローダウン:5%
- 最大ドローダウン:8%
- ステップ1利益目標:10%
- ステップ2利益目標:5%
この水準は業界内で見れば標準的だが、MT4やMT5ではなくTradeLockerを使うことで、慣れないプラットフォームに戸惑うトレーダーも多いという実情がある。
また、リセット制度や無料再受験制度が存在するものの、その条件も具体的には明記されていない。
合格後の手続きと収益化の流れ
チャレンジを通過すると、ファンドアカウントへ昇格し、実際の資金運用と利益分配が開始される。
報酬比率は初期段階から最大80%、条件を満たせば最大95%まで引き上げが可能とされている。
初回出金は合格後30日経過後に申請可能で、その後は2週間ごとに出金申請ができるとされている。
ただし、「どの条件で何%になるか」が公式に示されておらず、報酬構造もユーザーからの報告ベースでしか確認できない状態だ。
このように、合格後の運用や収益化の流れについても透明性に欠ける点が多く、慎重な判断が求められる。
提供資金とスケーリング制度
Blueberry Fundedの資金提供制度は、最大20万ドルまでのチャレンジプランが用意されている。
資金額によって費用や評価条件が変化するものの、基本的なルール構造は共通であり、上級者にとっては柔軟に選べる仕組みといえる。
ただし、スケーリング制度の詳細が不明瞭で、長期的な収益モデルの可視化に難がある点には注意が必要だ。
選べるチャレンジプランと費用感
Blueberry Fundedでは、以下のようなプランが選択可能である。
- $10,000チャレンジ:$99
- $25,000チャレンジ:$189
- $50,000チャレンジ:$289
- $100,000チャレンジ:$489
- $200,000チャレンジ:$939
価格設定は他社と比較してもほぼ同水準かやや安めで、中資金帯以上でコストパフォーマンスが良好という評価もある。
ただし、最安プラン($10,000)では報酬率の引き上げ条件が厳しめに設計されているため、資金効率を重視するなら$50,000以上が推奨される。
最大資金提供額と拡張可能性
現時点での最大資金提供額は20万ドルで、これは業界内で見れば「平均的な上限」に位置する。
ただし、合格後のパフォーマンス次第でさらに資金を増やすようなスケーリング(拡張)制度については、公式情報が見当たらず、仕組みの有無すら明示されていない。
そのため、FTMOやMyForexFundsのように「実績次第で資金数倍」という構造は、少なくとも現時点では確認できない。
報酬率の条件とステージ制度
チャレンジ合格後、基本報酬率は最大80%とされており、条件を満たすと最大95%まで引き上げ可能となる。
しかし、「条件を満たす」とは何を指すのか、公式には明らかにされていない。
一部情報では、「一定期間のドローダウン抑制」「収益継続」が昇格条件とも言われているが、正確性に欠ける。
また、ステージ制度(例:Bronze→Silver→Goldなどのランク制度)についての公式な表記は存在せず、成績評価と報酬率の連動が曖昧な設計となっている。
このように、報酬条件の高水準さとは裏腹に、制度面の情報開示は依然として課題が残っている。
トレードルールと使用可能な手法
Blueberry Fundedでは、一定の自由度を持ちながらも、いくつかの禁止事項が明確に定められている。
特に、EAの使用や経済指標トレードの可否はトレーダーの戦略選択に直結する要素であり、事前に把握しておかないとルール違反で失格するリスクがある。
ここでは、主なトレードルールとその注意点を整理する。
EA・アルゴリズム取引の許可状況
Blueberry Fundedでは、EA(エキスパートアドバイザー)やアルゴリズムによる自動売買は使用可能とされている。
また、ニュース発表時のエントリーやスキャルピングについても、現時点では明確な禁止規定は確認されていない。
裁量トレード・自動売買のいずれにも対応できる柔軟性があり、中上級者にとっては戦略の幅が広がる仕様となっている。
一方で、EAの挙動や挙動ログなどが監視される可能性があり、不自然なパターン(例:コピートレード・マルチアカウントなど)は失格対象になることがあるため、使うEAの選定には十分な注意が必要だ。
禁止行為やトレード制限の明確化
Blueberry Fundedが明示的に禁止しているのは以下の行為である。
- コピートレードや信号による一括取引
- グリッド・マーチンゲールなどの高リスク戦略の濫用
- 複数アカウント間の自己取引(トレードの重複)
- スプレッド・レイテンシーを悪用したアービトラージ
これらの行為が検知された場合は、即時失格・アカウント停止の対象となる。
公式サポートでは「明示的な警告は出さないこともある」としており、自己責任での遵守が求められる。
日本人トレーダー視点での使いやすさ
Blueberry FundedはTradeLockerを採用しており、MT4やMT5とは操作体系が異なる。
インジケーターの互換性やカスタムEAの導入において、MTユーザーには不慣れなUIと感じられるケースもある。
また、日本語によるトレードルール説明が存在しないため、英語が読めないユーザーには不親切な構造となっている。
FAQやガイドラインも英語で統一されており、ルール誤認による失格リスクは他社よりも高いといえる。
そのため、Blueberry Fundedを使いこなすには、英語読解力とTradeLockerの事前習熟が必須となる。
サポート体制と対応言語
海外プロップファームを利用する上で、サポート体制と使用言語は非常に重要な判断基準となる。
Blueberry Fundedは、公式サイトに「お問い合わせフォーム」や「ヘルプセンター」が用意されているものの、日本語対応は表面的に留まっており、実質的なサポート品質には疑問が残る。
問い合わせ手段と対応の速度
Blueberry Fundedでは、以下のような問い合わせ手段が提供されている。
- 公式サイトのコンタクトフォーム(https://blueberryfunded.com/ja/contact/)
- 専用のヘルプセンター(https://help.blueberryfunded.com/en/)
- X(旧Twitter)やInstagramによるSNS経由の対応
基本的には24~48時間以内にメールで返信されることが多く、対応速度自体は海外業者として標準レベルといえる。
ただし、内容の正確さや親身な対応はケースバイケースであり、専門性の高い質問への対応はやや不十分と感じるユーザーも少なくない。
日本語対応の有無とその実情
公式サイトは日本語に一部対応しているが、サポートスタッフとのやり取りは基本的に英語で行われる。
FAQやガイドもすべて英語で提供されており、日本語による問い合わせへの対応実績は確認できない。
これは、英語が苦手な日本人トレーダーにとって非常に大きなハードルとなる。
一部の外部レビューでは、「日本語で問い合わせたが返信は英語のみだった」といった報告もあり、見かけ上の日本語対応と実際の運用の間にギャップがある点は明らかである。
サポートに関する評判と不満の声
Trustpilotや個人ブログ、SNS上では以下のようなサポートに対する声が見られる。
- 「質問に対してテンプレ回答しか来ない」
- 「返答が遅く、意思疎通が難しい」
- 「英語でのやり取りに自信がない人には不向き」
また、運営母体のBlueberry Marketsとの関係性について質問しても、明確な説明を避けられるケースがあり、信頼性の面でも不安が残る。
このように、サポート面はサービスの質を大きく左右する要素であるにもかかわらず、Blueberry Fundedでは後回しにされている印象が強い。
出金条件と報酬受け取りの流れ
プロップファームを選ぶうえで、「出金のしやすさ」は最重要ポイントのひとつである。
Blueberry Fundedは出金実績こそ豊富に報告されているが、条件や手順についての明示がやや不十分なため、利用前に制度を把握しておく必要がある。
出金スケジュールと最低額
Blueberry Fundedの初回出金は、ファンドアカウントに昇格してから30日後に可能となる。
その後は14日ごとに出金リクエストを提出できるとされている。
ただし、「最低出金額」の明確な記載は存在していないため、少額報酬の扱いについては注意が必要だ。
ユーザー報告ベースでは、「利益が$50以下だと出金処理されなかった」という声もあるため、最低額の基準が不明瞭という点はマイナス材料となる。
出金手段と手数料の有無
出金には以下のような手段が対応している。
- 銀行送金(海外送金)
- 暗号通貨(USDT、BTC)
- Wiseなどの決済サービス(ユーザーによる報告ベース)
Blueberry Funded側では原則として手数料は徴収しないとされているが、中継銀行や暗号通貨ネットワークの手数料は自己負担となる。
また、出金方法の選択肢が事前に固定されておらず、申請時に初めて選べる仕組みである点も、使い勝手の面では不親切といえる。
出金実績の信頼性とスピード
Blueberry Fundedは、初年度に2300万ドル以上をトレーダーに分配した実績があると公表している。
また、SNSやレビューサイト上でも「出金できた」という報告は比較的多く見られる。
一方で、「処理が数日遅れた」「問い合わせに対する返信が遅い」といった声も一部存在しており、全体的には信頼性はあるものの、運営の対応力には改善の余地がある。
特に、日本からの送金は銀行・通貨の問題で遅延や手数料の増加が起こるケースもあるため、事前に準備が必要だ。
Blueberry Fundedの口コミ・評判
Blueberry Fundedは比較的新しいプロップファームであるにもかかわらず、国内外で多数のレビューが集まっている。
本項では、レビューサイトやSNS・ブログなどをもとに、ユーザーが実際にどのように感じているかを整理する。
国内外のレビューサイトの評価
英語圏レビューサイト「Trustpilot」では、Blueberry Fundedは★4.3前後の評価を得ており、総じて高評価を維持している。
特に「出金が確実に行われた」「対応が迅速だった」といったコメントが多く、信頼性の高さを感じさせる。
一方で、「チャレンジの失格理由が不透明」「連絡がつきにくい」というネガティブな意見も一定数見られる。
このため、上位評価と下位評価がやや二極化している傾向がある。
SNSやブログでのリアルな声
X(旧Twitter)やNoteなどのSNS・個人メディアでは、以下のような利用者のリアルな声が投稿されている。
- 「TradeLockerに最初は戸惑ったが慣れたら使いやすい」
- 「報酬率95%は本当だった」
- 「審査が意外と厳しく、失格になった」
- 「英語サポートのみでやり取りがストレスだった」
これらの声から、一定の出金実績と制度的魅力がある一方で、ルールの明確さや言語面で不満があることがうかがえる。
実際に利用したトレーダーの体験談
個人ブログやNoteでは、合格から出金までの体験談が複数投稿されている。
中には、「1回目は失格したが2回目で合格し、報酬も受け取れた」という成功事例もあり、制度自体は機能していることが確認できる。
ただし、トレーダーによっては「報酬受取後にアカウントが突然停止された」という報告もあり、運営との認識のズレや対応品質のバラつきがあることが懸念点として挙げられる。
Blueberry Fundedは、制度と実績のバランスを備えた魅力的なプロップファームではあるが、サポート品質や制度説明の不透明さには注意が必要である。
Blueberry Fundedはどんな人に向いているか?
Blueberry Fundedには魅力的な制度と柔軟なトレードルールがある一方で、注意すべき点も少なくない。
本項では、初心者から上級者までそれぞれの視点での適性を整理し、他社との比較、向いていないユーザーの特徴についても言及する。
初心者・中級者・上級者それぞれの視点
初心者にとって、Blueberry Fundedはハードルが高い。
理由は、ルールの説明が英語中心である点と、TradeLockerという非MT系プラットフォームの扱いに慣れる必要があるためである。
また、審査基準も易しくはなく、最初のチャレンジで失格するリスクが高い。
中級者であれば、EAやスキャルなど自由度の高いトレードが可能なため、制度を活かせる可能性が高い。
利益目標も一般的なレベルに設定されており、基本的なリスク管理ができていれば、ファンド昇格は現実的な水準である。
上級者には特に魅力的である。
資金提供額の拡張性、報酬率最大95%、高頻度トレード対応など、実力次第でリターンを最大化できる環境が整っている。
ただし、トラブル時のサポート品質を加味すると、自力で問題を解決できるスキルが求められる点は念頭に置く必要がある。
他社ファームとの比較で見える特徴
Blueberry Fundedは、次のような点で他社と差別化されている。
- 報酬率が高く、ステージ制度によって昇格後も収益性を維持しやすい
- EA利用・ニューストレード・短期売買などの戦略に柔軟
- 出金サイクルが早く、最短14日ごとのペースで受け取り可能
一方で、MyForexFundsやThe Funded Traderといった大手に比べると、実績年数・サポートの厚さでは劣る。
また、日本語対応の手薄さやTradeLockerの採用といった点は、国内ユーザーにとって障壁になり得る。
向いていない人の注意点
以下のようなユーザーは、Blueberry Fundedには不向きといえる。
- 英語でのサポート対応に不安がある人
- MT4/MT5しか使ったことがない人
- ルールに対して慎重な説明を求める人
- 初回から合格を期待している初心者
Blueberry Fundedは自由度の高い取引戦略を好む経験者に向いているが、明確なサポート体制や安心感を求める初心者にはやや厳しい環境といえる。
まとめ
Blueberry Fundedは、自由度の高いトレード環境と高報酬制度が魅力のプロップファームである。
その一方で、英語対応のみによるサポート品質や、制度説明の不明確さなど、日本人トレーダーにとっての壁も存在する。
本セクションでは、活用のポイントと注意点を整理し、総合的な評価をまとめる。
Blueberry Fundedの総評と活用ポイント
最大95%という報酬率、EAやニューストレードの許容など、裁量・自動どちらにも対応できる懐の広さが大きな強みである。
また、出金サイクルの早さや段階的スケーリング制度により、実力次第で資金と報酬を段階的に拡張できる設計も評価できる。
中級者以上であれば、制度に順応しながらスムーズに活用することが可能であり、他社と比較しても報酬率や出金スピードの点で上位に位置づけられるプロップファームと言える。
利用前に知っておくべき注意点
以下の点は事前に把握しておくべき重要事項である。
- 日本語での問い合わせ対応は期待できない(返信は基本的に英語)
- TradeLocker専用で、MT4/MT5は使えない
- 公式サイトや規約ページの情報が断片的で、ルール解釈にやや不安が残る
- 審査失格時の詳細な理由提示が行われないケースも報告されている
これらを踏まえ、Blueberry Fundedは英語リテラシーと柔軟な対応力を備えた中~上級者向けのプロップファームであると総括できる。
よくある質問(FAQ)
Blueberry Fundedの審査難易度は高いですか?
日本人でも報酬の出金はスムーズにできますか?
MT4やMT5は使用できますか?
審査中にEA(自動売買)は使えますか?
日本語のサポート対応はありますか?
チャレンジに失敗した場合、再挑戦は可能ですか?
Blueberry Fundedの基本情報
| 運営会社 | Blueberry Markets Group(推定) |
|---|---|
| 設立年 | 2023年 |
| 本社所在地 | オーストラリア(Blueberry Marketsの所在地に準ずる) |
| 提供資金 | 最大200,000ドル(20万ドル) |
| 報酬率 | 最大95% |
| 採用評価制度 | 2ステップ評価方式(Challenge+Verification) |
| 使用プラットフォーム | TradeLocker |
| 利用可能戦略 | EA / スキャル / ニューストレードなど自由度高 |
| 日本語対応 | ページは一部対応 / サポートは英語 |
| サポート手段 | メール(コンタクトフォーム) |
| 出金手段 | 暗号通貨 / 銀行送金 / Wise等(選択式) |
| 公式サイト | https://blueberryfunded.com/ |



